エルミタージュ美術館はロシアのサンクトペテルブルクにある国立美術館で、これを含むサンクトペテルブルク内の建造物群が世界遺産に登録されています。この美術館はもともと、エカテリーナ2世が個人的な趣味で集めたコレクションを保管するためのものでした。建造は1775年で、その当時は一般には公開されていませんでしたが、1863年には、ゲデオーノフが初代館長になり、一般の人々も観覧が可能になりました。
エルミタージュにはルネサンスから現代に至る西欧絵画、シルクロードやスキタイ(紀元前8世紀~紀元前3世紀にかけて、ウクライナを中心に活動していた遊牧民族の国家)の出土品、ロシア民族文化という幅広いジャンルの作品が所蔵されています。レオナルド・ダ・ヴィンチの「リッタの聖母」やゴーギャンの「果実を持つ女」などの有名作品も見ることができます。フランスのパリにあるルーブル美術館には30万点の作品が保管されていますが、ここルーブル美術館にある作品の数は300万点にも及びます。