パスポートは大事。そんなことは誰でもわかっている。そう思ったあなた、アフリカで陸路国境越えをする場合は余計に気をつけてパスポートを守る必要があるのだ。
その国によって多少違うが、バスなどで国境を越える場合を例とする。乗客はバスから降りる。国境の管理をしているオフィス(大抵小さな小屋)に入り、そこでパスポートを制服姿の職員に見せる。色々と質問をされた結果、問題が無ければスタンプがパスポートに押される。この手順を出国するときと入国するときにそれぞれ行う。
国によっては、パスポートを一回渡すと賄賂を支払うまで返してくれない場合もある。こちらとしては、それが無いと旅を継続できないので、相当なダメージどころの話ではない。
基本的に、パスポートを取られるのは仕方がない。そこまでは、正式な手続きだからだ。お金を払わされるのも仕方がない。相手は銃を持っている。なるべくパスポートを簡単には渡さないという気持ちでいながらも、最終的には無謀な抵抗はしないで身を守るようにしよう。
実際、現地の人を見ていると、いやだとは思いながらもすんなりと払って通過する者ばかりだ。
アフリカでは、その地域やその時期によって、政治の状況は大きく変わる。例えば西アフリカにあるギニアという国。独裁政権が続いていたころにここを訪れた人が書いたブログを見たが、その人曰く、国境を管轄する人々の汚職があまりにもひどく、パスポートを取り上げ幾度と無く賄賂を払わされたというものだった。
しかし、私が2013年の4月に訪れたときには、ちょうど独裁から民主主義に移行している段階で、役人の愛想もよく礼儀正しかったことを覚えている。
とにかく、政治がめまぐるしいスピードで変化し、それに伴って国の状況も一転二点する。訪れる国の政治情勢は必ず頻繁にチェックしよう。
国境では必ず、持ち物をチェックされる。その時に、よこせと言われることもあれば、その者がどんなものなのか延々と質問されることもある。貴重なもの、特にお金類や電子機器類はうまく隠すことを薦める。
私の場合、現金はバックパックの中の折り畳んだ靴下やシャツの中に分散させる。電子機器は二重、三重に小分けの入れものに入れる。
現金を大量に持っていると怪しまれるし、ハイテクな機器を持っているとすごい興味を持って質問攻めにあうことがあるので要注意だ。
なんだ、いきなり平和な内容ではないか。きっとそう思っただろう。たかがストレッチ、されどストレッチ。
国境越えに使う交通手段の定番は乗り合いのタクシーだ。狭い座席に大量の人が詰め込まれる。こればっかりは慣れようにも慣れない。私のお尻は生まれつき丈夫です、という人で無い限り、乗り合いタクシーには苦しめられるだろう。
特に長い時間の旅路になると、体中が悲鳴を上げる。心の中では早くついてくれーというフレーズを連呼しながら、じっと耐える。窮屈すぎて、文字通り動けないのだ。
たまに、車から降りる休憩時間があるので、そのときには必ず、腰のマッサージや体全身のストレッチを入念に行おう。