◎この記事は2分ほどで読めちゃいます。
◎訪れた日は2010年8月15日です。
ピサの斜塔は現在では3.99度傾いているが、これは1990年〜2001年の間に行われた工事によって修正された結果であり、それよりも前には5.5度も傾いていた。
この斜塔は正確には鐘楼、つまり鐘(かね)の塔。すぐ横にあるピサ大聖堂に付随する塔なのであるが、塔の方が有名になってしまっている。
もともとは、今あるピサの斜塔よりも、遥かに高くつくる予定であった。
しかし、建設が進むにつれて、段々と地下水の侵入などによる地盤沈下が進み、あまりにも傾斜がついてしまった。それに伴い建設は途中で終了となり、予定よりも小さな塔として完成した。
この傾斜をなんとかしようとイタリア政府はあらゆる試みをしてきた。薬液による地下水の食い止め、傾きとは反対側におもりを設置するなど。しかし、これらの工事は功を奏さない。
世界各国の建設会社がこれに協力し、最終的には、北側の地盤を採掘するという手段が取られ、現在に至っている。
地質学者ミケレ・ジャミオルコウスキ教授は300年は倒壊の心配はない、と発表している。裏を返せばその後は倒壊の可能性があるかもしれない。
塔の右側面にロープが取り付けられていることがわかる。
ピサの斜塔の入り口。鉄筋が取り付けられている。
地盤沈下が見て取れる。これには、地盤掘削工事も影響している。
町からピサの斜塔があるドゥオーも広場に向かう途中。
ここからも、ロープの存在がはっきり見える。
塔の頂上からは広場が一望できる。
他に高い建物が無いので遠くの山まで見渡せる。
これが鐘楼の鐘である。頂上部分に取り付けられている。