◎この記事は5分くらいで読めちゃいます。
◎執筆は2013年6月7日です。
(写真の参照元:運び屋ーjugemー)
#1 リンは何に使われるの?
#2 リン鉱石の貿易?
リンって何ですか?
名前は聞くけど、よく分からないですよね・・・
実は、このリン、とにかく色々な使われ方をしています。
一気に見て行きましょう!
リンが一番よく使われる用途は、化学肥料です。
植物が育っていく中で、土から栄養をとりますよね? 土の中からはリンなどが減少していきます。 そして、また次の植物を植えるときに土の中に栄養分が必要です。 そこで、リンなどが入った化学肥料を土に与えるという訳です。
他にもドラムやポリエチレン缶にも使われています。
その理由は、リンは高い保水機能とph調整の能力を持っているからです。簡単にいうと、液体を入れておくのにぴったりの素材で、アルカリ性や酸性の度合いを調整するのも得意だということです。
そして、このリンから、リン酸というものをつくれば、それは金属の表面を加工する
時にも使うことできますし、燃料が凍らないようにするために使われたりもします。
農業・工業各分野で活躍しているのがリンなんですね。
また、他の物質と混ぜると、最終的には洗剤や発光ダイオードの半導体にもなることができます。
とにかく、様々な用途に利用されているんですねー。
リンのおかげで今の生活があると言っても過言ではない訳です!
あなたの目の前にはたくさんのリン鉱石があります。
あなたはお金に困っている。
さあ、どうしますか?
このリン鉱石を・・・食べませんね。売ろうとするんです。
次に考えるのは、値段です。
いくらで売れるのか、ということです。
案の定、このリン鉱石は安い。
さて、この安いリン鉱石からどのようにして多くの利益を得るか。
これを考えるわけです。
そんなお話を今からしていきたいと思います。
こちらは、Wikpediaからの抜粋です。
“世界中に分布するリン鉱石であるが、価格が極めて安価であったことから、大規模な開発により生産コストを低減させる必要があった。このため、特定の国の巨大鉱床に依存することが多い。”
「大規模な開発により生産コストを低減させる」とありますね。これは、リン鉱石自体は安いけど、一気にたくさん掘ってしまえば、一回分の採掘で、より多くのリン鉱石を手に入れて売ることができる、ということです。
じゃあ、いっぱい掘っていっぱい売ってしまいましょうよ、となるんです。
ナウルがいい例ですね。リン鉱石を取り尽してしまった理由は他にもありそうですけどね。
さらに「特定の国の巨大鉱床に依存することが多い」というのは、こういうことです。あっちこっちに機械を持って行って、それぞれでちょっとずつしか取れないのは効率が悪いから、一つの大きな場所に集中して作業しましょう。という考えです。
もしこれがダイヤなら値段が高いので、一カ所に集中する必要はありませんね。
これを理解した上で、ナウルなどの各国の状況を見て行くと面白そうです!