著者:Shunya Ohira(Google+)
スオメンリンナの要塞は、フィンランドの首都ヘルシンキ市内の6つの島の上に建造された、世界遺産にも登録されている海防要塞です。元々、この要塞は1748年にスウェーデン=フィンランドがロシア帝国に対する守りを固めるために造ったものです。
しかし、皮肉なもので、フィンランド戦争中の1808年5月3日に要塞はロシア軍に占領され、1809年のロシア軍によるフィンランド占領の足がかりとなってしまいました。
当初の名前はスヴェアボリ(Sveaborg, スウェーデンの要塞)でしたが、フィンランド国民からの要望の高まりを背景に、1918年にスオメンリンナ(スオミの城塞)と改称されました。
スオミはフィンランド語で「フィンランド」を意味しています。スウェーデンに関連する名前から自分の国の名前に変更したということです。スオメンリンナの要塞は、現在ヘルシンキの主要な観光地の一つとして人気を博しています。