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via:sony
サナアは、アラビア半島南西にあるイエメンの首都で、標高約2,300mの高原にあり首都としては世界でも高地に位置しています。世界最古の町のひとつで、ノアの箱舟伝説によるとノアの息子・セムによって町が創建されたとされ、「マディーナット・サーム(セムの街)」とも呼ばれています。現在の地名サナアは南アラビアの言葉で「堅牢な要塞」という意味です。
この旧市街を最も強く特徴づけているのが、6000棟もの高層住宅で、高いものでは50mにも達しています。それらの高層住宅は、コンクリートや鉄筋は一切使われずに建設されているというから驚きです。花崗岩や玄武岩でできた土台に、アドベと呼ばれる日干しレンガを積み上げることで建てられ、外部には防水や窓枠の補強も兼ねた化粧漆喰が装飾されています。
◎『世界遺産検定公式ガイド300』世界遺産検定事務局