◎この記事は2分ほどで読めちゃいます。
◎セブを去る日の物語。また故郷がひとつ増えてしまった・・・。
起床は朝の3時。もはや朝と言っていいのかわからない。眠気の余韻に浸ることなく、すぐさま荷物を詰め込み、出発の準備をしていると、ドアの向こうから声が聞こえる。「Shun!!」なんと、向かいに住んでいるお話好きなおばちゃんStellaではないか。こんな時間に起こしに来てくれている。ドアを開けると、もう一人のお話好きなおばちゃんであるTataの姿が。(※彼女らの写真はNGなので公開出来ません。)わざわざ朝の3時に起きて、日本に旅立つ私を見送りに来てくれた。そこで、以前から借りていた鍋を返却したときの会話が「This is kaput, but i know you can use it, ok-lah?」「この鍋壊れてるけど、問題なかったよね?」
この会話基本的には、英語だが、kaputはドイツ語(「壊れている」の意味。そのおばちゃんがドイツ滞在経験があって、ふいにドイツ語が出てくる。)でok-lahはビサヤ語(「大丈夫」の意味。ビサヤはフィリピンのセブで話されている言語で、英語とスペイン語が元になってつくられている。)で、非常に頭が混乱する。そんな何て事も無い内容の会話をしながら、タクシーに乗り込んだ。
ここまで、「ご近所さん」について考えさせられることは、日本ではそうそうない。フィリピンに住んでわずかな期間しか滞在してないのに、すでに近所の人々に助けられてばかり。不思議とフィリピンにいると、隣近所の人に何でも頼める。食器を貸してくれとか、工事中のお宅にお邪魔して鉄筋を貸してくれとか。日本では恥ずかしいとか思うことでも頼めてしまう。こんな良い意味での敷居の低さがここにはある。もちろん、日本で法人格を取得した後に戻ってきます。