著者:Shunya Ohira(Google+)
ブルガリア共産党本部の写真を見ると、まるで宇宙船のような内装。
正確には、“元”ブルガリア共産党本部。共産党によって放棄され、廃墟と化している画像です。
建物の内部ですが、人の足下には、砂が堆積しています。
まるで、SF映画のワンシーンを見ているみたいですね。
このブルガリア共産党本部は、共産党政権による象徴的な会合の場としてつくられました。
つまり、会議や話し合い、さらには公のイベントを行うための会場です。
なんと、この建物があるのは、険しいバルカン山脈の頂上、海抜1441mという高所にあるから驚き。
外観を見てもやっぱり、宇宙船のよう。(↓ブルガリア共産党本部の外観)
ここ、ブルガリア共産党本部で、海外からの権力者と、この地域の共産党指導者が出会っていたそうです。
想像してみてください。本人たちも、きっとSFを意識してたでしょう。こんな場所で会合する訳ですからね。
実は、この共産党本部は、市民や共産主義者からの寄付で出来ています。
地域住民の歓迎の中でつくられた建物であり、強い思いがこもった象徴ということでしょうか。
ブルガリア共産党本部の外壁に描かれた、ある落書き。
FORGET YOUR PAST(過去を忘れなさい)とは、何を意味しているのでしょうか?
このブルガリア共産党本部は単なる建物ではなく、旧ソ連を中心として繰り広げられた旧共産党圏の過ちや苦悩の歴史の象徴なのかもしれません。