著者名:Shunya Ohira
旅をしながらでも、お金を稼ぐことはできる。
大事なのは、アイデアと本人のやる気。
お金を稼ぎながら旅をする13の方法をやるコツは一つ。
ただ、実際にやってみること。
『旅をすれば、お金が減るものだ・・・』
という発想を捨てて、新たな旅に挑戦しよう!
日本語を教えながら旅をしてみよう。日本語というものは、とにかく難しい。英語圏の人々が、最も学ぶのが難しい言語として常に名前が挙がる。(参考:My Languages, ThirdAge.com)語順が異なっている事や、ひらがな・かたかな・漢字の三種類があることが混乱を招いているらしい。
こんな難しい言語を、流暢に話すことが出来ている私たちにとっては、チャンスではないか。日本語を勉強したい人はいるのに、習得は難しい。この悩みを解決してあげよう。
では実際に、どのようにして、“日本語を教えて欲しい”人を探すのか。
(1)日本語を勉強するフォーラムから知り合う、もしくは告知する
(※告知の際は、サイトの利用方法に反しない形で行うように注意したい)
個人的にメールをやりとりできるようになったら、その人が住む場所を訪問する時期を教えてあげればよい。辺境に住むひと程、日本人に会う機会が少ないので、そのような人に教えると大変喜ばれるだろう。
(2)日本語学科がある大学などを直接訪問する
・EBLUL.org:世界各国の“日本語学科がある学校”を調べることができるサイト
学校が見つかったら、そこに直接メールしてみてもいいし、住所だけリストアップしておいて、現地で食説訪問してしまうという手もあるだろう。せっかくなので、日本語の授業がどのように行われているのか見学させてもらうといい機会になるかもしれない。
基本的に、“日本語の授業を手伝います”という姿勢でいけば、嫌われることはないだろう。その後、生徒の中で、個人的に日本語を教えて欲しいという人を見つければ、それをちょっとした仕事にすることができる。どこかのカフェで1〜2時間話して、ラフな形式でレッスンをするだけでもいいだろう。この場合、金額は、完全に交渉次第になる。最初は、無料で行い、雰囲気を掴めたところで、値段を話し合うのもいいかもしれない。
日本語を教え、お金を稼げると同時に、相手の言語を学ぶチャンスにもなるので、一石二鳥だ。
(3)FacebookなどのSNS経由で探す
Fcebookには日本語を勉強する人向けのファンページがいくつも存在している。それを経由して、日本語に興味がありそうな人に声をかけてみるのもいいかもしれない。ただし、直接の連絡となるので、文面は失礼のないように気を付けたい。
・Let's Learn Japanese Together!!!:日本語を勉強する人が集まるファンページ
(4)言語を学ぶwebサイトから知り合う
友だちをつくり、お互いの得意な言語を教え合うサービスは探せばいくらでも見つかる。
その中でも私が実際に使っているものはこちら。
・Lang-8:学びたい言語で日記を書き、ネイティブスピーカーやその言語を得意としている人に添削をしてもらうサイト。気軽に文章を書き、その訂正から言語を学ぶことができる。『この表現であってるかな?』という疑問が湧いた時に使うのもいい。他のユーザーを友だちとして登録することができるので、日本語を勉強している人を友だちになってみるのもいいかもしれない。
・LiveMocha:こちらのサイトでは、基本的なレッスンは既に用意されている。さらに、他のユーザーがつくったレッスンを受けることもできる。Lang-8と同様に、世界中の友だちをつくることができるので、日本語を勉強したい人とつながれるいいチャンスだ。
タイムシェアのシステムを簡単に言うならば、「家を有料で貸してあげる」こと。家や別荘などを使わない時期に、他の人に貸し出す。所有している人からすれば、使わない時期に、お金が稼げるし、防犯にもなる。借りる側からすれば、一定の期間、リゾート地で生活するという経験をすることができる。
このタイムシェアは、当然、リゾート地に多い。つまり、リゾート地に行けば、「ある一定の期間、家を貸し出したい人」がいるということ。そして、タイムシェアの物件を売ってしまいたいと思う所有者がいるのも事実。
後者(物件を売ってしまいたいという人)に代わって、家を売るのが、“タイムシェアを販売する”ということ。つまり、海外で営業をしてみようという発想。実際に、この仕事は旅人にとってそこまで珍しいものではない。というのも、所有者が、海外からの人に営業をしたくても、それは簡単なことではない。彼らは、アメリカ人に売るためには、アメリカ人のセールスマンを必要とし、日本人向けに売りたい時には、日本人のセールスマンを求めている。
海外で、セールスをすることで、新たな自分を発見できるかもしれない。
リゾート地での求人は意外と多い。日本なら、沖縄で一ヶ月間働くといった例が有名だろう。これを海外でやってしまうのはどうだろうか。フロント業務やレストラン、アクティビティ関係など、多岐に渡った仕事を見つけることができる。
この求人は、ホステルの受付などにパンフレットとして置かれていることが多い。掲示板のようなものにチラシを貼付けて告知している場所もある。泊まる場所をホステルにすることで、仕事探しの幅が広がるということだ。
ホステルに行く目的は、チラシだけではない。このホステル自体でスタッフを募集していることもよくある。実際、旅人が長期滞在しながら、ホステルのスタッフとして働いている例は、何度も見かけている。
ホステルのスタッフとして働く場合、そのほとんどが、無給だ。しかし、ホステルに一定期間無料で宿泊できることを考えると、相当な節約になる。さらに、世界中からの旅人と出会う機会も一気に増える。
目的地のホステルで一ヶ月働き、交流を深め、情報を収集する。その情報をもとに次の目的地を決める。そんなプランを組む事もできる。
実際に、私が浅草のユースホステルで受付の仕事をしていた時には、『掃除をする代わりに無料で泊めてもらうことはできませんか?』とオーストラリアからの旅人が尋ねてきたこともあった。ホステルを訪れ、片っ端から聞くのは、決して変なことではないので、試してみよう。
具体的な方法としては、以下の通り。
(1)ホステルに直接メールを送る
メールで尋ねるのが一番簡単だろう。目的地の町にあるホステルをインターネットで検索し、片っ端からメールを送る。文面は、一つをコピーすればいいので、それほどの手間にもならない。
(2)現地で見つけたホステルを当たる
もし、この時点で見つからなくても、まだチャンスはある。世界には、ホームページを持っていない、もしくは、データベースに登録していない素晴らしい宿はいくらでもある。まず、生活の拠点としてのホステルを確保し、そのあとに町を歩きながら“働くためのホステル探し”をするのがよいだろう。
<コラム:どのようなホステルを選ぶべきか>
1)フレンドリーな雰囲気のあるホステル
せっかく働くなら、フレンドリーな人々がいる環境を選びたい。そこに働く人、そこに泊まる人を見て、判断しよう。実際に、フレンドリーでオープンな運営方針を持つホステルの方が、旅人を雇うことに関して寛容なことが多い。そのような場所で働けば、「次はどこに移動して働けば良いのか」の情報交換をすることもできそうだ。
2)系列店を持つホステル
系列店を持つホステルは、意外とけっこう存在している。例えば、バルセロナには、Be Hostelsという系列がある。Be Hostels は4種類のタイプの違ったホステルを運営している。このようなパターンのホステルは、繁盛している傾向にある。“宿泊者が多くて人手を欲しているホステル”を探すという観点から、このような場所はお勧めできる。逆に言えば、そこで働く希望をしている人は多いので、競争率は高くなる事も念頭に入れておきたい。
フリーランスという選択肢も非常に便利。ウェブデザイン、イラスト、記事を書く事、市場調査、コンサルティング、法務、プログラミングなどなど。何か特別な分野での経験や技能を持っているなら、その利点を生かさない手はない。
Elance.com(英語)
Odesk.com(英語)
これらのウェブサイトに登録することで、フリーランスを始めることができる。その後は、ウェブサイトを見た人や会社があなたに依頼するのを待つだけだ。実際、これらのサイトには、何十もの仕事の分野が用意されているので、試しに見てみるとよいかもしれない。
映画やドラマに出演。芸能界に興味がある人は必見だ。この仕事を見つけるのに適している場所は、インドの首都ムンバイ。ムンバイと言えば、ボリウッド(インドの映画業界)の中心地。
ムンバイ市内のColaba地区の通りでしばし立ち止まってみよう。この辺りでは、業界の人がスカウトをよく行っている。信じられないかもしれないが、実際に映画に出演してお金を稼いでいる旅人も存在している。
ワーキングホリデイを積極的に行っている国には、このようなものがある。
オーストラリア
ニュージーランド
カナダ
フランス
アイルランド
シンガポール
一般的には、対象となる年齢は18才〜30才。若いうちにワーキングホリデイに挑戦してみよう。まず、ワーキングホリデイで言語力を養って、それから次のステップへと進むのもいいかもしれない。
実際にワーキングホリデイを始めるには、まずビザを取得する必要がある。ワーキングホリデイビザというものが用意されているので、それを取るようにしよう。最長一年間に渡って、海外で暮らしながら、お金を稼ぐことができる。一つの場所に、一定期間滞在したい人には特にお勧めと言えるだろう。
日本・ワーキングホリデイ協会から、各国でのワーキングホリデイについての情報を得ることができる。
果物の収穫をしながら、旅をするという方法もある。世界中には、働き手を探している農園がいくらでもある。実際に、給料を支払うというよりは、泊まる場所と食事を提供するのが一般的だ。
農作業に従事し、オーガニックな生活を楽しみ、ホストファミリーとの交流の中から言語や文化を学ぶ。美味しい料理、泊まる場所も用意してもらえるのだから、至れり尽くせり。
WWOOFのウェブサイトでは、世界中の農場を探すことができる。農業という軸を持って、世界を回るのも面白いかもしれない。
旅の様子をブログで綴ってみよう。もしかしたら、その情報が評価されて、お金を稼ぐことができるかもしれない。旅の思い出を記録するだけで、収益化を図るのは簡単ではないが、テーマを儲けてやってみる価値はあるのかもしれない。
実際に旅をする中で、文章として残したくなる経験は、誰にでもあるはず。後で見返すことも出来るし、 それをもとにした記事を執筆することができるかもしれない。経験を保存すること自体にも大きな意味があるので、ぜひとも試したい。
無料で簡単に始められるブログサービスには以下のようなものがある。
・Word Press:色々とカスタマイズしたい人向け。
・FC2ブログ:幅広いニーズに対応したオールマイティ型。
・Seesaa Blog:多機能を売りにしている。
・Blogger:まだ日本人ユーザーの少ない、Googleがつくったサービス。
・Ameba:初心者でも始めやすい。
旅をしていると、『これは!』と思うような商品に出会うことがある。そんな時に何を考えたいか。それは、商品を売ること。オンラインでの商品販売を開始するのは、意外と難しくない。大事なのは、どれだけ売れる商品を見つけることができるか。
“商品を発掘する”という最初のステップを越えることができるのなら、オンライでの商品販売は、お金を稼ぐためには、効果的だろう。
実際に商品を売るのに、自分の店を持つ必要はない。ここにあるようなサイトでは、アカウントを登録するだけで、商品を出品することができる。
これらのサイトを、買う側として利用している人は、売る側としての参加を考えてみよう。予め出品者として登録をしておけば、旅をして素晴らしい商品に出会った時ににすぐ売ることができる。
海外を旅しながらでも株への投資を行うことができる。株というとギャンブルであると思う人がいる。敷居が高すぎて、やる気が起きないという人も多い。しかし、やり方次第では、株や債券などへの投資は、決してギャンブルにはならないし、危険ではない。
たしかに、高いリスクをとり、その分の見返りを求め、投資を繰り返す人もいるが、その方法は、慣れた人だけがやればよい。
株に関係する管理は、ほぼ全てパソコンからできてしまう時代だ。どの国からでもアクセスできて、お金を稼ぐことができるという意味では、有力な選択肢となるだろう。
特別なスキルを持っているという人は、そのスキルを生かして仕事を作り出そう。例えばこんな例がある。ある旅人は髪を切ることで、生計を立てながら旅を続けた。
彼女は、3ヶ所のホステルに散髪についての公告を出した。一日の稼ぎは、約4000円。これを一ヶ月間続けてお金を稼ぐ。その後の一ヶ月間で旅を続ける。素晴らしいアイデアだ。
このように、スキルを生かした仕事をある期間続けてお金を稼ぎ、次の期間で、旅を続けるという発想は参考にしたい。
旅人を対象にして、その人のニーズを探るというやり方も、注目したい。
上で紹介したスキルと似ているが、より幅広い趣味や特技を利用した方法を紹介しよう。あなたが好きなことや得意なことならなんでもいい。それを教えることでお金を稼ぐことはできないか考えることが大切だ。
・ダンス:ダンスのレッスンをすることでお金を稼ぐ
・楽器:楽器の演奏を教えてもらいたい人は多いはずだ
・マッサージ:ホステルで旅人にマッサージのワークショップを開くこともできる
source: Wandering Earl.com